2016年

2016年11月30日 水曜日

あと1日で師走ですね。

 

先週は雨ばかりで割と暖かかったですが、今週は寒いです。

朝は−1℃。もう完全に冬ですね。

 

という事で先週位から畑で煙が上がるようになりました。

早い所はもう選定を一部の畑では終わった模様です。

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私にとっての冬の野菜代表の白菜にカラーバリエーションがあることにビックリ。

 

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さて、訳あって引きこもり生活をしている私には変化に乏しい毎日を過ごしているのですが、お隣さんの家の壁は

まるで少し前の甲子園球場の様に緑で包まれています。

 

なので今年の季節の変化を写真で記録していたのでそちらを公開。

今年より去年の方が紅葉の色付きがとても良く綺麗でしたがそれも一年の楽しみという事で。

 

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↑4月中旬 芽吹き               ↑1週間後

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↑4月下旬                   ↑2日後には結構伸びてます

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↑5月上旬                    ↑5月中旬

 

6、7、8、9月は撮り忘れです。。。すみません。

葉は基本的にあまり変わりませんが花が咲いたり、結実したり、実が熟していったり。。。といった感じです。

 

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↑10月の紅葉の始まり              ↑11月上旬 紅葉が終わり切っていないが上の葉が落ちだす。

 

 

 

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↑11月中旬                   ↑1週間後

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↑さらに2日後                  ↑これは枯れ始めに撮ったので11月頭

 

 

芽が出て瞬く間に成長し、夏の期間は実を成長させ、枯れるのは一瞬です。

植物は本当に素直なので生命のエネルギーをヒシヒシと感じますよね。無駄な事なんて一切しない。  やるべき事をしたら散っていく。

カッコいいと私は感じました。

 

 

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Si ça se trouve…

2016年11月21日 月曜日

畑の葉はほぼ全て落ちました。

と、気付けは、先週木曜はボジョレー・ヌーヴォー解禁、金土日曜日と栄光の3日間でした。

 

 

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こちらではボジョレー・ヌーヴォー解禁は大きくイベントにされず、私的にはすっかり忘れていて

姉からの連絡で思い出しました。

と、言ってもボジョレー・ヌーヴォーは全く試飲してないので、味は分かりませんが、日本でのキャッチフレーズは

『エレガントで酸味と果実味のバランスが取れた上品な味わい』 だそうで、試飲された皆様はいかがでしたか?

 

あと週末は栄光の3日間。

これはブルゴーニュのイベントとして世界的に有名で、各国からワインの競売をしに小さな村であるボーヌにやってきます。

ボーヌの外周には県外ナンバーは勿論、国外ナンバーも目にします。

村中はお祭りモードでパレードや出店、小ステージの他、村内にある各生産者の訪問、試飲もできたりします。

村はずれにある大きなホールでは様々な生産者(出展者)+来場者がひしめき合ってワインの試飲をしています。

 

競売にかけられるワインは Hospices de Beaune (オスピス・ド・ボーヌ) のワイン。

日曜日の午前中にHospices de Beaune の試飲に行ってきました。醸造施設の入り口で中に入れるまで外で待っている時に感じた事、それは去年より寒く無い。

もしかして、、、今年も暖冬なのか?  と、主人と話ながら待っていました。

 

 

そして試飲、、、私の個人的な印象、感想としては、

今年のオスピスワインは赤は全体的に酸味とタンニンが際立ち、赤い果実のニュアンスが感じられ(去年は黒果実的でした。。。)、

白は、まだ残糖が結構残っている物も多かったので何とも言えないですがバランスの取れたワインになるのではないかな??

と、思いました。

 

そんな感じのブルゴーニュワイン2016、いろいろと災害に見舞われ収量は少ないものの、

ブルコーニュらしいワインになっているのではないでしょうか。

 

j’ai bien reçu une passion de vin et j’ai appris une technique de vinification.

2016年10月29日 土曜日

木々が一層紅葉してきました。

 

 

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さて、2週間ほど前の話になりますが、友人の恋人が去年の年末?頃にHautes Côtesの畑を1,5haほど買ったそうで、

その収穫の手伝いも一日だけしました。

Hautes Côtesは今もなおガメイが植えられている畑もあり、彼女の持つ畑の一部は樹齢100年ほどのガメイでした。

しかも、畑もとても綺麗に手入れされており、「まだ一年目なので手探りで色んなことを試してみてる。」

と言っていましたが、25歳の若さで畑を買って、自分のワインを作ってる彼女を見ると、とても良い刺激になりました。

 

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その後、また別の友人の醸造所にて、Décuvage(デキュヴァージュ、桶に仕込んだ葡萄の発酵が進んだ後、桶から仕込んだ葡萄とジュースを取り出す作業)と、

Pressrage(プレスラージュ、桶から取り出した葡萄からジュースを絞り出す作業) の手伝いをしましたが、それがまた楽しいのなんのって。(笑)

プレスで搾り出されるジュースの味の変化がとても速く、試飲を沢山させて頂き、醸し作業のノウハウまで聞けるので物凄く勉強になりました。

 

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↑ シラーのマセラシオン                      ↑ リースリングのマセラシオン

 

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↑ プレス中                            ↑ 葡萄の搾りかすの処理

image16←ピジャージュもさせてもらいました。

 

そんなこんなの2週間、とても楽しく過ごす事が出来ました。

 

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Je pense qu’il fera froid cette hiver.

2016年10月18日 火曜日

10月に入り急に寒くなりだしたブルゴーニュ。

畑、村や町にある木々も一気に秋色になってます。

 

そんなこんなで、9月末ごろから始まった私の勤める会社の収穫は、前回に諸事情を記載しましたが、私は2日間(しかも2日とも半日で終わり)しかせず。

 

 

葡萄を切り足りない私は、知り合いの紹介でGeveray-Chambertin(ジュヴレ・シャンベルタン) にある

Domaine Philippe Charlopin(ドメーヌ・フィリップ・シャルロパン) で引き続き収穫を行いました。

収穫隊は皆気さくで優しく、そして更にとても働き者ばかりでした。むしろ真面目に仕事してる収穫隊を見るのは初めて。(笑)

ジュヴレはサヴィニー、ペルナンに比べると葡萄が沢山あり、(もちろん畑により少ない所や、カビの多い所もありましたが) 切り応えがありました。

 

 

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そして何よりうれしかったのが、私の好きな畑の収穫ができた事です。

 

image3←Bonnes Mares

 

 

大きいドメーヌは畑もたくさんあり、設備もしっかり整っているので素敵だと思います。

畑は北から南まで自社畑なのでテロワールの違いを感じやすいのではないかと思います。

 

 

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そんなジュヴレでの収穫、天候には大変恵まれ、美味しい昼食にも恵まれ(←こればっかりはドメーヌによりけり。)

とても充実した収穫となりました。

 

 

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les vendanges!!!

2016年9月26日 月曜日

皆さん大変ご無沙汰しております。如何お過ごしでしょうか。

私の勤めるドメーヌ(シャンドン・ド・ブリアイユ)は先週の19日から収穫が始まりました。

 

 

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初めにドメーヌから『24日から収穫を始める』 と、9月頭に言われていたので、去年も少しお手伝いしたクレマンの生産者(パリゴ)で

15日~23日までの契約を先にしてしまい、今年も少しお手伝いしていたら、収穫日程が早まってしまうという。。。

 

まぁ、それは自然相手なので仕方のない事ですが、もっと早く頻繁に連絡してよ!っと思ってしまう。(笑)

 

なので私はパリゴの仕事が終わってからの参加となりました。

シャンドンはコルトンの収穫は先週に全て終わらせたのですが、

『サヴィニー・レ・ボーヌ、ペルナンヴェルジュレス近辺は霜被害、病気被害によりとても葡萄がが少なく、

葡萄がまだ完全に熟していない。』 と先週末に言われました。

ですが、そんなサヴィニー、ペルナンも今日と明日で収穫します。

 

 

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コルトンは被害も少なく葡萄は非常に小振りで、灰色カビ病でカリカリな状態や、バカンスの間に結構気温が上がり

更に雨も少なかったので(9月3週目は結構降ったのですが) 萎んでしまってるものもありましたが、私が思っていたよりとても綺麗なブドウが結構ありました。

 

 

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そんな感じの今年の葡萄君たち。

自然相手の仕事って本当に大変だな。とつくづく感じる1年です。

 

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そうそう、栽培していた枝豆さん。今年は自家製枝豆が食べれた夏になりました。

来年はもっとたくさん植えてご近所さんにおすそ分けしたいと思います。

 

 

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Véraison

2016年8月16日 火曜日

昨日畑でピクニックをしていると葡萄が色付き始めたことに気づきました。

 

 

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先週はまだ真緑たっだのに、発見時はとてもテンションが上がりました。

 

image6 ←先週の様子

 

既に全体が黒になっている葡萄もあり、これから糖度を上げていってくれるのかと思うと嬉しくなります。

今年の房は小振りで、数も少ないので、品質の良い葡萄になってくれるカモ。と期待で胸が膨らみます。

 

前回最終農薬と言いましたが、今年の収穫は恐らく9月中旬か下旬から始まりそうな感じです。なので先週に農薬を撒いている生産者を見かけました。

気温もそれほど暑くなってないので雹の心配はなさそう。

バカンスも飽きてきたのでそろそろ働き始めたい今日この頃です。

 

 

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je suis en vacances, mais les vignes feront de leur mieux.

2016年8月4日 木曜日

8月に入ってしまいました。ほとんどの生産者は最後の農薬を撒いたことでしょう。

 

私の働いているドメーヌでは本日硫黄を撒いているのを見かけました。

天気は悪くなく、朝は肌寒い日が続きますが、日中は気温が上がり、太陽が燦々としている日が多いです。

幸いな事にまだ雹は降っていないので、この天気が続けばいいな、と思います。

 

今年は前回にも載せたように、ブドウが付いていない木が沢山あります。

もしブドウが付いていても、握り拳の半分の大きさしかないのもが多いです。

 

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お隣の畑は沢山実がついてるのを見たりすると羨ましいような、色々考えさせられるような、何というか。。。

うどんこ病も先月半ば頃から出てきているので、心配事は後を絶ちません。

 

 

そんな中、去年は失敗に終わった枝豆を今年も挑戦してみました。

恐らくプランターでの栽培が上手く行かなかった要因だったのであろうと思い、今年は方法を変えてみました。

 

今年はまずプランターにて種からある程度の大きさになるまで栽培して、その後は主人の職場の庭に植え替えてみました。(家には庭が無いため)

 

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先週は花が咲き、今週は見事に実を付けていてくれました‼‼

今年の夏は枝豆が食べれるので、とても嬉しいです。早く大きくならないかと楽しみが増えました。

 

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La météo de cette année est très étrange.

2016年7月19日 火曜日

今年のフランスのお天気はとても変です。

今週はとても暑くなるとの予報ですが、先週はとても寒く、朝の気温は9度、なんて日もありました。

真夏にセーターを着ている人まで見かけるくらいです。(笑)

 

畑で作業をする分には暑すぎずとても良いのですが、風が吹くと肌寒く感じ、

従業員は服を着たり脱いだりしながら作業を進めていました。

そしてみんな口々に 『今年の天気は変だ‼‼』 と言っていました。

 

さて、今年はべと病の被害がとても大きく、ビオで生産していた生産者たちが、ビオを止めた。

という話もチラホラ聞きます。

 

確かに今年の畑は酷い状態でした。特に私の働いている所はビオなので被害が著しく、

こんなに進行している状態を見たのは初めてです。

むしろ、ベテラン組みの連中まで数十年ぶりに目にした状態だそう。

 

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↑ 葉の表                    ↑ 葉の裏

 

新梢の所々は黒くなり、作業中にすぐに折れてしまいます。

作業をしていて痛々しく感じてしまうほどです。

 

春先の霜、べと病と、葡萄すら付けてない木が畑の半分ほど占めます。

 

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↑ 葡萄無し

 

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↑ 葡萄あり

 

 

そんな病気の中でも数はとても少ないですが、少しずつ成長してる葡萄を見ると嬉しくなります。

特にとても綺麗に葡萄になってくれていると感動してしまいます。

 

 

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IMG_3587 病気でこういう状態もよく見ます。

 

 

ある事が起きてしまい、畑がジャングルの様になってしまった状態から綺麗にしていくのは一苦労です。

この状態なので、病気もとても酷いです。

作業をしながら悲しくなってきます。しかし時間はとてもかかりましたが綺麗にしていく達成感は大きかったです。

 

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あとはトラクターで除草してもらうのみ‼

 

そんなこんなで毎日クタクタになりながら仕事をしていましたが、ようやく一段落つき私はバカンスに突入しました。

今週は友人の畑の手伝いで働きますが、気分はだいぶ楽です。

 

8月の天候次第で葡萄の出来が決まります。どうか雹だけは降らないで欲しいと祈るのみです。

 

 

 

 

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les cigales commencent de chanter

2016年6月23日 木曜日

先週末頃からセミが鳴き始めました。

雨が降っては止んで太陽に照り付けられる週となり、時々見える美しい風景。

 

image7←向こうの方は大雨です(笑)

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今週は今日、明日ととても暑く最高気温は30℃。

暑すぎて頭がクラクラします。

 

 

サヴィニーでは葡萄の花をチラホラ目にするようになりました。

 

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コルトンではもう満開の勢いで沢山咲いています。

 

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新梢もしっかり伸びて、夏季選定を始めようかという感じです。

 

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有機農法ならではの光景。

alouette(アルウェット)、和名ヒバリという鳥の巣です。

残念ながら卵は無くもう巣立った後の様でした。

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今日はとても暑くて疲れる一日となりました。

明日も今日のような天気みたいなので頑張ろうと思います。

金曜はまた雨。なかなかスカッと晴れ渡る空を見る機会が少ないです。

 

 

Il a plu beaucoup ces derniers temps, et je me sens vers le bas.

2016年6月14日 火曜日

ご無沙汰しております。久々の投稿です。

最近は個人的な都合で忙しくしておりましたが、落ち着きました。

 

今年のブルゴーニュは初めに霜に襲われ、シャブリやボーヌのすぐ南に位置するポマール近辺ではその後雹に打たれ。。。

シャブリの被害はおよそ90%と言われています。

それに加え、雨ばかりで病気もだんだんと増えてきました。

 

 

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↑べと病

 

私の住むサヴィニーは雹こそ無かったものの、霜の被害が激しく、木が新しく出した芽の多くは葡萄を付けていません。

そして霜でダメージをを受けた木達は脇芽をたくさん生やしだしました。

 

脇芽の出る原理としては、葡萄の木は上に伸びようとする習性があります。

そこで新梢の一番先(頂芽)を切る事で、新梢に密かに居る芽(生頂点)が伸びてきます。

が、脇芽は霜や雹などの外的被害によって出てきたりもします。

友人は自己防衛の為に出てきたのではないか。と言っていました。

 

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コルトンの畑はとても良く伸びて、とある畑では既に夏季選定をしている所もありましたが、

サヴィニーの新梢はまだまだ小さいです。葡萄の蕾は本当に少ないです。

 

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そして更に今年初めて発見したもの。

木の幹から根が生えてきました。

 

なぜ根が生えるべき所では無い所から出たのか不思議に思い同僚たちに聞いてみたところ。皆口をそろえて

『なにこれ。こんな所から根が生えるなんて初めて見た。なんで生えてきたんだろう。おかしい。』

 

と言うだけでした。

ネットで調べてみると、気根と呼ばれる物らしいが、生えてくる理由があまり当てはまらない様に感じてしまうし、

何より20年以上畑で働いてきた連中も今まで見た事が無い。

と言っていたので、これも霜の影響なのか?と、ひとり  で悶々としています。

 

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そんな雨の中、本日も畑で作業をしていると、セミが居るのに気が付きました。

夏はもうすぐそこまで来ているみたいです。

 

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