2014年2月

Je suis allé à René Rekureru la cave.  ワイナリー、ルネ・レクレール訪問。

2014年2月28日 金曜日

フランスはもうすぐ春です。

庭に小さな紫と黄色の花が咲きました。

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さて、私は先日、Domaine Rene Leclerc (ドメーヌ・ルネ・レクレール)のCaveにお邪魔しました!

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個人的に、こちらのワインが好きで日本にいた時からしばしば飲んでいました。

こちらのワイナリーには日本人の女性、恭子さんがいらっしゃり、Caveの中を丁寧に説明しながら見せてくれました。

彼女はとても優しく、右も左もわからない私に対して、とても親身になってくださる方です!

 

ワイナリーはRute de Grand Cru(ルート・ド・グラン・クリュ) という

ゴージャスな名前の道に面しており、非常に見つけやすい場所にあります。

 

ワイナリーの裏側には葡萄畑が広がり、ワイナリーから1Cru畑が一望できます!

 

まず畑の位置関係を説明してもらい、今は病気や霜などでダメになった木を引き抜き

植え替える作業をしているそうです。

もちろん冬の選定も今の時期ですね。

 

木を抜くといっても、葡萄の木は地中深くに根を張るので、専用のトラクターでないと引き抜くことができません。

しかも抜いた後は苗木を植えるのですが、それがまた抜くより大変だそうです。

 

植え替えた苗木は3年位経たないと、収穫できるほどの葡萄を作ってくれません。

 

2010年がひどい霜で多くの木がダメになり、大体1ha位分植え替えたそうです。

↑かなりの量ですね。。。

 

 

次に2013年に収穫した葡萄が入ったタンクを見せてもらいました。

こちらのワイナリーで使用しているタンクは鉄製のタンク(琺瑯だったかな?)に約6か月寝かせます。
そうすることにより、フレッシュさとマイルドな味わいが生まれるのだそうです。
 
 
その後、木樽に入れ、樽熟成を行うのですが、新樽は基本的に使わずテロワールの味とエレガントさを表現します。
 
 
しかも彼はそれぞれの年にできたワインの歴史をCave内に残し、全てを売り尽くすという事をしないそうです。
なのでヴィンテージワインもCave内にたくさんあり、1970年~80年代のワインもたくさんありました。
 
 
 
 
今は瓶詰作業に追われているそうで、バタバタしていると仰ってました。
 
 
 
 
選果された葡萄をタンクに詰める機械や、圧搾機、冷却器、
ピジャージュ(タンクに入れた果汁をかき混ぜる作業)に使う櫂(棒)、
瓶詰機など、一つ一つ説明しながら見せてくれました。
 
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こちらのワイナリーの圧搾機が物凄く古く、とても大きなものでした。
自然の力を利用して圧搾するそうで、圧搾しすぎないという利点があるそうです。
 
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中を見せてもらうと鎖が張り巡らされていたのですが、
どういう原理で動くのかイマイチ分かりませんでした。。。
 
 
 
次はCaveを見せてもらいます。
 
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写真が暗くて見にくいですが、Caveに入ってすぐにある試飲もできるスペースです。
 
一番初めに造られたCaveは300年ほど前だそうです。
 
後に、増築?増設?され、それぞれのスペースにボトルや樽、息子さんの作ったワインと分かれていました。
 
 
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Cave見学の後は、新しくできた試飲兼販売スペースで試飲させてもらいました。
 
ジュヴレ・シャンベルタン1Cru コンブ・オー・モワンヌ2012
ジュヴレ・シャンベルタン1Cru レ・シャンポー2012
ジュヴレ・シャンベルタン2012
息子さんのフランソワが作ったジュヴレ・シャンベルタン2012
畑がどこか忘れてしまいましたが1988年も試飲させてくれました。
 
 
話に花が咲き、ついつい3時間も長居してしまうほど、居心地の良い空間でした。
 
 
後日、恭子さんとワイナリーを一緒に回る約束をしました(^^)
ワイナリー巡りが楽しみです。
 
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La Percèe du Vin Jaune    画期的なヴァン・ジョーヌ

2014年2月13日 木曜日

最近、有難い事に忙しく、ブログがご無沙汰になっていました(-_-;)

申し訳ございませんでした。。。

 

さて、先日の2月1日(土)2日(日)の2日間、Jura(ジュラ)地方で

Vine jaune(ヴァン・ジョーヌ)のお祭りLa Percèe du Vin Jaune がありました。

 

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Vin jauneとは一般的に黄ワインと呼ばれるワインで、フランスのJura地方で独特な製法で作られ、

Savagnin(サヴァニャン)と呼ばれる品種の葡萄から作られるワインです。

 

 

 

独特な製法とは、収穫した葡萄を普通の白ワインを作る工程と同じなので、

その後、普通は樽で熟成させる際に樽一杯に果汁を入れて数ヶ月熟成させるのですが、

 

Vin jauneに関しては樽の7割しか入れず、

その状態で最低6年という長い間、補填も滓引きもせずに熟成させます。

 

 

 

産膜酵母(フロール)が液面にでき、長期間、触らずそっとしておく事により、

産膜酵母の厚みが増していきます。

 

この菌により独特の風味、味わい、色が生まれます。

ワインは、見事な黄金色でクルミに似た極めて特徴的な香りを発散し、50年以上もの保存がきくワインとなります。

 

しかも、このワインはクラヴラン(Clavelin)と呼ばれる、620cc入りの小ぶりの壜で売られます。

これは熟成の6年間に生じる蒸発によるワインの目減り分を考慮したものと言われています。

 

私的には、シェリーや紹興酒に似た味わいだな。。。と感じます。

 

 

 

その他、Vin de Paille(ヴァン・ド・パイユ)と呼ばれるワインも有名な産地です。

Vin de Pailleは一般的に藁ワインと呼ばれる甘口のワインです。

葡萄を遅摘みし、その後、藁の上に収穫した葡萄を3〜4か月乾燥させて干し葡萄の状態にし、

甘味の凝縮した果汁を圧搾してからワイン同様に作られ木樽に2〜5年熟成させます。

 

Pot(ポ)、又はDemi Clavelin(ドゥミ・クラヴラン)と呼ばれる375㎖の瓶に入れられます。

 

ちなみにCôtes du Rhône地方の一部地域でも同じものが作られます。

 

 

 

という事で、Bourgogne地方からJura地方まで車で1時間半ほどで行けます。

今回はLucは妹さんと1日(土)から泊りがけで祭りに参加し、私は2日(日)に二人の居る村へPick upし合流します。

 

 

祭りは2つの村が開催地となります。

その村とはCONLIEGE(コンエージュ)村とPERRIGNY(ペリニ―)村です。

村は小さい為、少し離れた駅に車を止めて、祭り用のバスが運行しているので、バスで開催地まで向かいます。

 
 
 祭りの規模は大きく、人の数が凄いのでバスは多く運行し、待ち時間はそれほどありませんでした。
 
 

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先に訪れたのはCONLIGE村。

村の入り口で15€で販売されているグラスとチケットを購入。

チケットは10枚つづりになっています。

自分が飲みたいドメーヌのCaveまで行き試飲し、気に入ればその場で購入です。

 

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2つ村があるという事は、30€でグラス2つとワイン20杯分。

 

結構な量を飲むことになるので、酒を抜くのに時間がかかると思い早々から飲み始めます!

 

 

CONLIEGE村は37ドメーヌ、PERRIGNY村は38ドメーヌ。

その多くあるドメーヌの中から飲みたいドメーヌを選びます。

Lucはヴァンジョーヌが大好きなので、彼に付いて行くのみです。

 

最初に3人で乾杯。

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こちらの地方で主要生産されているComte(コンテ)という熟成ハードチーズを購入し、マリアージュ。

やはり同じ地方で作られている物の食べ合わせは美味しいです。

 

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途中で休憩を挟み、生垣に腰を掛けていると綺麗な花が咲いており、

 

もうすぐ春だね。

 

と会話をしながら、再出発。

 

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ひたすら飲み歩き、Lucの妹さんは用事があるとの事なので別れ、

Lucは妹さんを駅まで送り、私は一人で次の村に向かいます。

 

 

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私はPERRIGNY村に到着し、まずグラスとチケットを購入し、後からLucと合流する予定でしたが、

一足先にのみ始めました(笑)

 

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知らないおじさんや、いろんな人と話しながら、乾杯します。

↑こちらでは日常茶飯事。

 

 

途中パレードを見たり。。。

 

 

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幸いなことに今年のフランスは暖冬なので刺すような寒さは無かったものの、

 

ずっと外を歩き、ワインを飲んでいると体が冷え切ってしまします。。。

 

そんな時Lucが私を見つけ無事合流。

 

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途中でスープを買い体を温めまた飲み進めます。

 

 

あっという間に日は傾き、夕暮れ空が広がります。

 

残りのチケットはあと2枚。

 

 

時間が足りなくなり、駆け足でドメーヌに駆け込み

2杯分をグラスに注いでもらい、チケットを使い切りました。

 

外は真っ暗。

 

村の出口にはアルコールチェックの道具が配布されているので貰い、見事にアウト。

 

 

酔いが醒めるまでCafeでひたすらノンアルコールを飲み、

ひたすら歩き、アルコールを体外に排出作業が続きます。

 

ようやく運転Okラインまでアルコール値が下がったので車で帰宅。

 

家に着くともう2時前。。。

 

 

とーーーーーーーっても長い1日になりました。

Saint-Vincent Tournante.

2014年2月1日 土曜日

ヨーロッパも少しずつ日照時間が伸びてきました。

以前までは朝8時でようやく明るくなってきた感じでしたが、今はもう6時半くらいから薄明るくなってきました。

 

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Saint-Vincent Tournante(サン・ヴァンサン・テゥルーナント)に先日の日曜日に行ってきました。

あいにくの曇天日和で、前日のポカポカ陽気に来たかったね、とLucと話していました。

 

 

朝の間に、Marche(朝市)に行きたいといっていたので行き、その後そのままGameyに行きます。

 

そうそう、場所はGamey スタートでワインを味わいながら、次の展示会場へと歩いて進んでいき

Saint-Aubinに行き、ぐるりと一周する感じです。

 

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Saint-Vincent Tournanteは毎年開催地が変わります。

そして、Saint-Vincent (葡萄畑の神様)の木像をお神輿の様に担いで

楽器を演奏しながら回るそうなのですが、日曜日は行ってなかったのか、見る事が出来ませんでした。

 

ちなみにSaint-Vincent は1人しか居ないのだと勝手に勘違いしていましたが、

各村ごとにSaint-Vincentがいらっしゃる事にビックリです。

それぞれの村で大きさや顔、年齢などが違うので、見ていて楽しかったです。 

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試飲会場は所々に設置されており

2009年から2012年までのビンテージのワインが用意されています。

グラスとチケットを購入しチケット交換で一杯もらえる感じです。

 

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パンフレットを見てみると春夏秋冬がエリアごとに書いてあり

各エリアが各シーズンで分けられ紙やプラスチックで作った花や果物、自然の生き物などが飾られていました。

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次の展示会場に進む道中も展示品や売店などで、楽しく回ることができます。

 

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道中は人がバラけているのですが、試飲会場には人だかりができていて少し大変でした。

沢山の人が集まりギュウギュウです。

 

ボトルを見たくても、揉み揉まれる感じで、写真なども全く撮ることができず、

誰が作ったワインなのか全く分かりませんでした。泣

 

 

 売店にはボディークリーム、などのコスメをはじめ、簡易レストラン、ハンバーガー、ケーキ、サングリエ(猪)その他諸々。。。

 

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そこで発見したのは牡蠣です‼‼

 

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やはり相変わらず食べたくなるのは牡蠣ですね。

とても寒かったので焼き牡蠣にしてもらい、白ワインとクリームを混ぜた様なソースがかかってました。

初めてのソースの味でしたが、とても美味しく頂きました。

 

個人的にフランスの牡蠣は鉄?亜鉛?臭さが全くなく、何個でも食べれちゃう感じです。

 

 

牡蠣を食べ終えた後は、最も長い道のりで、葡萄畑の中をすり抜け次の試飲会場に向かいます。

  IMG_1259IMG_1258IMG_1261IMG_1252IMG_1254  ←これは冬の剪定の時に使う一輪車です。

 

その先の試飲会場に到着すると、日本人の男性が一人で参加されていて、

 

 

Luc : 「きっとあの人は日本人だよ‼どうして日本人同士は話しかたりしないの??

      もし僕が日本に行ってて、フランス人を見かけたら友達のように話しかけるよ!!」

 

私 : 「多くの日本人は、知らない日本人を見ても話しかけたりしないものなんだよ。」

 

 

と言いながら、確かに日本人は日本人を見て見ぬふりをするのは何故なのだろう。。。

と、思いました。

 

文化の違いなのでしょうか。

そう考えると、外国の人は同じ国、違う国、知らなかろうが知っていようがオープンに話しかけています。

とても初めて会ったとは思えない位に親しげに感じます。

これって面白いですよね。

 

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そうこうしているうちに、曇天の空からポツポツ降り始めてしまいました。

足早に最後の試飲会場に向かい、そこで偶然大家のDianaとPhillipに会い、少し話をし、

帰りました。

 

家に着くと、アルコールも入っているし、少し疲れていたのでバタンキュー。

 

でもとても楽しく過ごせたお祭りとなりました。