最近、有難い事に忙しく、ブログがご無沙汰になっていました(-_-;)
申し訳ございませんでした。。。
さて、先日の2月1日(土)2日(日)の2日間、Jura(ジュラ)地方で
Vine jaune(ヴァン・ジョーヌ)のお祭りLa Percèe du Vin Jaune がありました。

Vin jauneとは一般的に黄ワインと呼ばれるワインで、フランスのJura地方で独特な製法で作られ、
Savagnin(サヴァニャン)と呼ばれる品種の葡萄から作られるワインです。
独特な製法とは、収穫した葡萄を普通の白ワインを作る工程と同じなので、
その後、普通は樽で熟成させる際に樽一杯に果汁を入れて数ヶ月熟成させるのですが、
Vin jauneに関しては樽の7割しか入れず、
その状態で最低6年という長い間、補填も滓引きもせずに熟成させます。
産膜酵母(フロール)が液面にでき、長期間、触らずそっとしておく事により、
産膜酵母の厚みが増していきます。
この菌により独特の風味、味わい、色が生まれます。
ワインは、見事な黄金色でクルミに似た極めて特徴的な香りを発散し、50年以上もの保存がきくワインとなります。
しかも、このワインはクラヴラン(Clavelin)と呼ばれる、620cc入りの小ぶりの壜で売られます。
これは熟成の6年間に生じる蒸発によるワインの目減り分を考慮したものと言われています。
私的には、シェリーや紹興酒に似た味わいだな。。。と感じます。
その他、Vin de Paille(ヴァン・ド・パイユ)と呼ばれるワインも有名な産地です。
Vin de Pailleは一般的に藁ワインと呼ばれる甘口のワインです。
葡萄を遅摘みし、その後、藁の上に収穫した葡萄を3〜4か月乾燥させて干し葡萄の状態にし、
甘味の凝縮した果汁を圧搾してからワイン同様に作られ木樽に2〜5年熟成させます。
Pot(ポ)、又はDemi Clavelin(ドゥミ・クラヴラン)と呼ばれる375㎖の瓶に入れられます。
ちなみにCôtes du Rhône地方の一部地域でも同じものが作られます。
という事で、Bourgogne地方からJura地方まで車で1時間半ほどで行けます。
今回はLucは妹さんと1日(土)から泊りがけで祭りに参加し、私は2日(日)に二人の居る村へPick upし合流します。
祭りは2つの村が開催地となります。
その村とはCONLIEGE(コンエージュ)村とPERRIGNY(ペリニ―)村です。
村は小さい為、少し離れた駅に車を止めて、祭り用のバスが運行しているので、バスで開催地まで向かいます。
祭りの規模は大きく、人の数が凄いのでバスは多く運行し、待ち時間はそれほどありませんでした。


先に訪れたのはCONLIGE村。
村の入り口で15€で販売されているグラスとチケットを購入。
チケットは10枚つづりになっています。
自分が飲みたいドメーヌのCaveまで行き試飲し、気に入ればその場で購入です。

2つ村があるという事は、30€でグラス2つとワイン20杯分。
結構な量を飲むことになるので、酒を抜くのに時間がかかると思い早々から飲み始めます!
CONLIEGE村は37ドメーヌ、PERRIGNY村は38ドメーヌ。
その多くあるドメーヌの中から飲みたいドメーヌを選びます。
Lucはヴァンジョーヌが大好きなので、彼に付いて行くのみです。
最初に3人で乾杯。

こちらの地方で主要生産されているComte(コンテ)という熟成ハードチーズを購入し、マリアージュ。
やはり同じ地方で作られている物の食べ合わせは美味しいです。

途中で休憩を挟み、生垣に腰を掛けていると綺麗な花が咲いており、
もうすぐ春だね。
と会話をしながら、再出発。

ひたすら飲み歩き、Lucの妹さんは用事があるとの事なので別れ、
Lucは妹さんを駅まで送り、私は一人で次の村に向かいます。



私はPERRIGNY村に到着し、まずグラスとチケットを購入し、後からLucと合流する予定でしたが、
一足先にのみ始めました(笑)


知らないおじさんや、いろんな人と話しながら、乾杯します。
↑こちらでは日常茶飯事。
途中パレードを見たり。。。

幸いなことに今年のフランスは暖冬なので刺すような寒さは無かったものの、
ずっと外を歩き、ワインを飲んでいると体が冷え切ってしまします。。。
そんな時Lucが私を見つけ無事合流。

途中でスープを買い体を温めまた飲み進めます。
あっという間に日は傾き、夕暮れ空が広がります。
残りのチケットはあと2枚。
時間が足りなくなり、駆け足でドメーヌに駆け込み
2杯分をグラスに注いでもらい、チケットを使い切りました。
外は真っ暗。
村の出口にはアルコールチェックの道具が配布されているので貰い、見事にアウト。
酔いが醒めるまでCafeでひたすらノンアルコールを飲み、
ひたすら歩き、アルコールを体外に排出作業が続きます。
ようやく運転Okラインまでアルコール値が下がったので車で帰宅。
家に着くともう2時前。。。
とーーーーーーーっても長い1日になりました。